名バイプレイヤーとして知られる、ふせえりさん。
ドラマや映画で見かけることは多いけれど、実は過去に「お笑いコンビ」としても活動していたって知っていましたか?
そのコンビ名は「ビシバシステム」。
舞台を中心に活躍し、テレビにも出演していた人気ユニットの一員として、ふせえりさんは独特の存在感を放っていました。
ふせえりさんのコンビ時代の活動や相方との関係、そしてその芸歴の変遷について、詳しくご紹介します。
きっと新しい発見があるはずです!
ふせえりとビシバシステムの出会い:コンビ結成の経緯

ふせえり(本名:布施絵理)さんは、1962年9月22日生まれの女優・コメディエンヌです。
もともとは役者を目指し、養成所に通っていましたが、諦めて大学へ進学。
高校3年生とき、新劇の劇団「俳優小劇場」の養成所に通ったが、養成所にいったからといって役者にはなれず、大学に進学。
出典:ニッポン放送
劇団から誘われ、稽古場でアルバイトをしたときに、シティーボーイズに出会い、舞台に出演することになりました。
1984年から、演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」に参加。
大竹まことさんらのシティボーイズや、竹中直人さん、中村ゆうじさんたちとともに、コントと演劇を融合させた独自の舞台表現で注目を集めました。
1984年から「シティボーイズ・ショー」や「ラジカルガジベリビンバシステム」など舞台に参加。
出典:ザテレビジョン
そして1994年、お笑いコンビ「ビシバシステム」に加入します。
実は、ビシバシステムは、1986年に「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」に所属するメンバーだった住田隆さんと西田康人(後の緋田康人)さんで結成されたコンビ。
シュールなコントが特徴で、渋谷ジァン・ジァンの単独ライブは常に満員の人気を誇っていました。
ふせえりさんは、西田康人さんの後任として、住田隆さんとコンビを組むことになったのです。
ふせえりさんの加入は、コンビに新たな風を吹き込むことになります。
男女コンビで、ふせえりさんの鋭いツッコミと個性的なキャラクターが、既存のファンだけでなく新しい層からも支持を集めました。
ふせえりさんは、女優業を軸にしながらも、「舞台での表現」に強い興味を抱き、ビシバシステムに合流。
演劇とコントの中間のような独自のスタイルに惹かれたのがきっかけです。
ビシバシステムの黄金期:ふせえり加入後の人気と活躍

ふせえりさんの加入後、ビシバシステムは新たな黄金期を迎えます。
舞台ではシュールな世界観をベースにしながら、時事ネタや日常を風刺した笑いが話題に。
ふせえりさんの淡々としたボケや、キレのある演技力は、コントの中でも光っていました。
また、テレビ番組への出演機会が増えたことが大きな転機となりました。
『竹中直人の恋のバカンス』や様々なバラエティ番組に出演し、ふせえりさんの鋭いツッコミと個性的なキャラクターが大いに評価されました。
従来のライブ中心だった活動圏が一気に拡大したのです。
ふせえりさんも住田隆さんも、舞台経験が豊富だったこともあり、演劇とお笑いの境界線を越えて、見る人の心を掴む演技だったからこそ、長年支持されていた名コンビと言えるでしょう。
二人は、近年はドラマや映画に数多く出演し、派手さはないものの、見る人を安心させる確かな演技力が光ります。
あくまで“役になりきって”リアルに表現するからこそ、そのズレや間が観客の笑いを誘っていたのかもしれませんね。
コンビ活動の変遷:私生活の変化と活動停止

ビシバシステムは、1990年代後半からコンビ活動は徐々に減少していきます。
1997年頃に、ふせえりさんは映画監督の三木聡さんと結婚、2001年には女の子を出産。
子育てに専念するため芸能活動をセーブし、ビシバシステムは事実上の活動停止状態となりました。
その後、ふせえりさんは女優として復帰するも、コンビとしての活動は見られません。
明確な解散発表はなく、ビシバシステムの名前も存続していますが、現在は実質的に活動停止ということですね。
また、2022年4月には、ふせえりさんは、長年所属していたプロダクション人力舎からFinelandへ移籍すると発表されました。
ふせえり、人力舎からFinelandへ移籍「また新しい活動が出来る事にワクワク」
出典:ORICON NEWS
コンビとしての活動は残念ながら見られなくなってしまいましたが、ふせえりさんも住田隆さんも、それぞれの道でしっかりと存在感を放っています。
最近では、NHK「連続テレビ小説」の朝ドラ「らんまん」に住田隆さんが、「ブギウギ」にふせえりさんが出演しており、“静かなる再共演”を果たしています。
舞台からテレビへ、そしてコンビからそれぞれの道へ…これからも二人の活躍に注目していきたいですね。
まとめ
ふせえりさんは「ビシバシステム」のメンバーとして、ただの“お笑いコンビ”ではなく、舞台芸術とコントを融合させた独自の芸風で人気を博しました。
ふせえりさんとビシバシステムの活動は、日本のお笑い界に新しい風を吹き込んだ重要な一頁として、今も多くのファンに記憶されています。
現在はソロで活躍するふせえりさんですが、ラジカル・ガジベリビンバ・システムやビシバシステム時代の経験が、その確かな演技力とユニークな存在感の原点になっているのかもしれません。
現在、ふせえりさんは女優として活躍を続け、多くのドラマや映画に出演し、その演技力が高く評価されています。
ふせえりさんの女優としての活躍を見るたびに、かつてのコンビ時代を懐かしむファンも多いことでしょう。
今後の活躍にも、引き続き注目していきたいですね。
それでは、ありがとうございました!
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